「古物商許可申請を取得したいけど、簡単なら自分で手続きしたい」
このように考えられる方は多いのではないでしょうか。
結論から申しますと、古物商許可の取得は、「簡単なケース」と「難しいケース」があります。すべての要件がルール通りに整っていれば簡単ですし、1つでも不備があり警察署への相談が必要であれば、一気に難易度が上がります。
簡単なケースでは、各都道府県警本部の公式ホームページの記載例通りに、申請書類を作ればよいだけのこともあり、この場合には自分ですることも十分可能です。ただし、このケースでも管轄警察署に独自のローカルルールがある場合には、難易度が上がることがありますので、事前に問い合わせをしておきましょう。
この記事では、古物商許可申請の「簡単なケース」と「難しいケース」を具体的に解説します。また、「自分で申請した方がよい人」と「行政書士の代行申請を利用した方がよい人」も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
詳しくは、『ラクラク古物商許可』をご覧ください。
古物商許可申請が「簡単な場合」と「難しい場合」
それでは、具体的なケースをあげながら、古物商許可申請が「簡単な場合」と「難しい場合」について解説します。
1)古物商許可申請が「簡単な場合」
古物商許可申請が簡単な場合は、すべての要件が法律などのルール通りに整っているケースです。このようなケースでは、申請書を記載例通りに作成して、各都道府県警本部の公式ホームページ通りの添付書類をそろえるだけなので簡単です。
ただし、各都道府県や警察署で必要書類が異なりますので、それぞれで申請難易度が違います。例えば、大阪府は古物商許可申請の件数が多く、警察署ごとの負担が大きいため、添付書類は簡略化され、要件通りなら比較的簡単な部類になります。
一方、京都府や滋賀県は、添付書類が多く必要で、1つ1つの確認なども時間がかかります。また、ローカルルール色が強く、比較的手間と時間がかかります。
2)古物商許可申請が「難しい場合」
古物商許可申請が難しい場合は、要件に1つでも不備があるケースです。
例えば、営業所を自分の住んでいる居住用賃貸マンションにする場合の、「営業所の使用承諾書」が準備できないケースが代表的です。警察からは「後のトラブルを予防するために書面でもらってください」と言われますが、一般的な居住用賃貸マンションでは貰えないケースが大半です。
また、ホームページを古物営業に利用する場合には、「URLの確認資料」が必要になりますが、これも正式なものが準備できずに困られる方の多いポイントです。
これらの添付書類などに不備があるケースでは、警察に相談しても解決できず、申請を断念される方も多くおられます。
参考:京都の古物商許可申請は営業所の「使用承諾書」に注意が必要です!
3)古物商許可申請が「簡単な場合」と「難しい場合」まとめ
簡単な場合 | すべての要件がルール通り ・持家一軒家、事業用物件を営業所にする ・古物営業にホームページ等を利用しない (利用するがURL確認書類がある) ・古物商許可のルールなどを熟知している |
難しい場合 | 要件に1つでも不備がある ・営業所の賃貸契約書などがない ・営業所の使用承諾書がもらえない ・URLの確認書類がない ・古物商許可を取得する前に古物商許可をしていた (メルカリ、ヤフオク、アマゾン等すべて) ・申立書などの特別な書類を求められた ・警察に相談して話が拗れている ・自分で申請して不許可になっている ・経験のない品目の古物商許可をとる ・中古車や中古バイクを取り扱う ・代表者や役員、管理者に外国人がいる |
自分で古物商許可申請した方がよい人
以下のようなケースでは、自分で申請することが十分に可能です。
・古物商許可の要件をすべて満たしている ・警察署や役所とのやりとり、書類作成が得意 ・平日昼間に時間がとれ、管轄警察署も近く2~5回行くことが負担にならない ・手間や時間がかかっても自分で手続きしてみたい ・とにかくお金をかけずに許可取得したい |
行政書士の「古物商許可」代行申請を利用した方がよい人
以下のような方は、古物商許可専門の行政書士への依頼をおすすめします。弊所もそうですが、すべてオンライン(メール・電話・郵送)だけで手続きを完結できるようにシステム化している事務所もありますので、非常に簡単便利で安く依頼できるようになっています。
・古物商許可の要件に不備がある ・古物商許可申請について何も知らず、調べるのが苦手 ・書類作成が苦手 ・平日昼間に時間がとれない ・警察署や役所とのやりとりが苦手 ・管轄警察署が遠く、時間がかかる ・手続きが進まずスタートから1ヵ月以上たっている ・早く許可取得したい ・コスパよく許可取得したい ・中古車や中古バイクの許可を取りたい ・代表者や役員、管理者に外国人がいる ・古物商許可を取得する前に古物商許可をしていた (メルカリ、ヤフオク、アマゾン等すべて) |
「古物商許可申請は簡単?自分でできる?」まとめ
古物商許可の申請書類は枚数も少なく、記載例もあるので作成自体は簡単です。そのため、古物商許可自体を簡単だと思われることがありますが、初めてされる方にとっては、かなり難しくなることがあります。
■古物商許可が難しくなる理由
・都道府県警本部ごとにルールや必要書類が異なる ・さらに警察署ごとのローカルルールもある ・申請先が警察署でやりとりが大変 (一般的な役所のように詳しく説明して申請をサポートしてくれたり、問題点を解決できるアドバイスをくれたり、丁寧な対応はあまり期待できません) ・要件を満たさない場合の対応策が難しい |
問題点や疑問点がある方や、早くスムーズに古物商許可を取得したい方は、最初から古物商許可専門の行政書士へ依頼されることをおすすめします。コツやポイントを把握しており、簡単便利に許可取得が可能です。
行政書士であれば誰でも申請自体はできますが、行政書士の業務範囲は非常に広いため、専門でない事務所に依頼すると、かえって手間がかかることがありますので、ご注意ください。
疑問点などある場合にも、お気軽にお問い合わせください。
参考資料:大阪府警察ホームページ「古物商許可申請」