建設キャリアアップシステムの能力評価制度「レベル判定」5つのメリットと、「建設業者に」におすすめなファクタリング会社を紹介

建設キャリアアップシステムで技能者登録をするとレベル判定を受けることができます。

レベル判定を受けるとレベル1からレベル4の4段階で評価され、技能者のレベルなどに応じて経営事項審査などの加点項目になっています。

また技能者自身にとってもキャリアパスが明確になり、収入アップにつながりやすいというメリットがあります。

当コラムでは「レベル判定とは」「レベル判定のメリット」などについて解説します。CCUS登録をするか悩まれている方の判断材料になれば幸いです。

レベル判定とは

レベル判定とは、CCUS登録した技能者の「就労日数」「保有資格」「経験」などをもとに能力を評価する制度のことです。

技能者登録をすると発行されるキャリアアップカードも、レベルごとに色分けされて分かり易くなっています。

  カードの色 内容
レベル1 見習い
レベル2 一人前
レベル3 職長レベル
レベル4 高度マネージメントレベル(登録基幹技能者等)

資料:国土交通省『建設産業における担い手の確保・育成について』

 

レベル判定の申請について

レベル判定は職種を38分野にわけて、職種ごとに評価基準を定めてレベル判定を行います。

■レベル判定できる職種と能力評価基準一覧

電気工事 橋梁 造園 コンクリート圧送 防水施工
トンネル 建設塗装 左官 機械土工 海上起重
PC 鉄筋 圧接 型枠 配管
とび 切断穿孔 内装仕上 サッシ・CW エクステリア
建築板金 外壁仕上 ダクト 保温保冷 グラウト
冷凍空調 運動施設 基礎ぐい工事 タイル張り 道路標識・路面標示
消防施設 建築大工 硝子工事 ALC 土工
ウレタン断熱 発破・破砕 建築測量  

※PC=プレストレストコンクリート

※サッシ・CW=カーテンウォール

資料:国土交通省『能力評価制度について』

1)申請するのは事業者

レベル判定を行うにはCCUS登録が必須です。事業者はもちろん、レベル判定を行う技能者も詳細型でCCUS登録していなければなりません。

技能者登録は簡略型と詳細型があり、詳細型しか保有資格などの登録ができず、レベル判定もできないことになりますので、ご注意ください。

またレベル判定申請は、技能者の同意を得たうえで事業者が行います。

2)申請先は能力評価実施団体

実際のレベル判定は職種ごとに「能力評価実施団体」が決められており、それぞれで行います。

レベル判定は「就労日数」「保有資格」「経験」などをもとに行いますが、就労日数のカウント方法や申請方法など各実施団体によって異なりますのでしっかりと確認してから行いましょう。

能力評価分野ごとの申請先は下記参考よりご確認ください。

参考:国土交通省『能力評価分野及び申し込み先』

3)申請にかかる費用

レベル判定の申請にかかる費用は一人当たり税込み4,000円です。内訳としてはレベル判定費用3,000円とキャリアアップカード更新費用1,000円となっています。

4)申請の流れ

①「能力評価制度推進協議会」に申請手数料を振り込む

②申請書類を実施団体の定める方法で提出する(書類を電子化しオンライン申請など)

③能力評価審査の実施

④評価結果をメールで通知

⑤建設キャリアアップカードの送付

レベル判定を反映した新しいキャリアアップカードが約1ヵ月ほどで送られてきます。

 

レベル判定をする5つのメリット

レベル判定は事業者・技能者の双方にメリットがあります。事業者と技能者に分けてメリットを説明します。

1)事業者のメリット

①経営事項審査で加点あり

レベルが高い技能者の人数などによって経営事項審査で加点されます。

②会社の技術力などをアピールできる

技能者のレベルや人数によって会社の技術力をアピールでき、自社の評価アップなどによる受注拡大につながります。

③生産性の向上

技能者のレベル把握がしやすく、技能者のモチベーション向上で自社の生産性向上を図れます。

2)技能者のメリット

①キャリアパスが明確化されモチベーションアップにつながる

技能者レベルが見える化されるので、スキル向上や仕事へのモチベーションアップにつながります。

②レベルUPで収入アップ

またレベルごとの賃金目安など明確化され、収入アップにつながりやすくなります。「レベルごとの手当」などが支給されるケースも増えてきています。

国土交通省でも各職種のレベル別賃金目安を例示しており、職種とレベルごとの年収なども把握しやすくなります。これは技能者のモチベーションアップにもつながるでしょう。

資料:国土交通省『建設技能者の能力評価制度に関する今後の対応方策』より

 

建設業者におすすめなファクタリング会社を紹介

建設業を行なっていると、資材の購入や人件費の支払いなどで、急にお金が必要になることがあります。そんなときに心強いのが「ファクタリング」です。

ファクタリングは、借金とは違い信用情報も悪化しないので安心です。自分の持っている、3ヵ月後などに入金予定の売掛金を、早ければ即日に現金化できるサービスです。

1)一人親方や個人事業主におすすめのファクタリング会社

①QuQuMo

個人事業主向けに利用しやすいファクタリングサービスです。オンライン完結契約で手続きも簡単であり、入金速度も最短2時間とスピーディーです。

②ラボル

個人事業主でも利用できるファクタリングサービスです。24時間365日、土日祝日でも入金対応してくれるので、急な資金調達にも対応できます。

③トップ・マネジメント

個人事業主向けのファクタリングサービスで、手数料が比較的低く、迅速な入金が特徴です。

④No.1

個人事業主歓迎で、スピード対応、業界最低水準の手数料(1%~15%)、他社からの乗り換えもOKです。

2)法人におすすめのファクタリング会社

①日本中小企業金融サポート機構

経験豊富なスタッフの手厚いサポートにより、どこよりも簡単でスピーディー、一般社団法人だからこそ実現した低手数料でご利用いただけます。

②資金調達プロ(ラボル法人部門)

【ファクタリング10秒カンタン無料診断】法人経営者様向けの資金調達!

③アクティブサポート

簡単!会社にいながら請求書一枚で楽々資金調達。最短30分で無料見積!

能力評価制度レベル判定まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

建設キャリアアップシステム(CCUS)は建設業の適正化のために始まった制度です。その目的の1つが、建設業界の人手不足解消です。

建設業界の人手不足を解消するためには、建設業が若者などにとって魅力的な仕事にならなくてはなりません。魅力の要素の1つに年収があります。

そして、建設業界の年収を適正化させるための施策の一つがレベル判定です。レベル判定は事業者・技能者双方にメリットがあり、おすすめの制度です。

特に事業者にとって多くのメリットがありますので、制度を正しく理解して活用していけるようにしましょう。

参考:ファクタリングとは?個人事業主やフリーランスが即日で資金調達できる「おすすめファクタリング会社4選」

  • この記事を書いた人

特定行政書士×プロライター

ビジネス・法律系記事の執筆が得意な人。会社経営歴10年。
東証一部不動産・建設会社や中小企業、社労士事務所などで「法律系事務」や「人事総務」などを長年経験。

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